異常気象が多く発生している近年、「大雨特別警報」が発令されることも出てきました。
なんだかすごそうな名前ですが、実際に何をすればいいのか分からない方も多いかと思います。
そこで今回は、あまり聞きなれない「大雨特別警報」とはどんなものなのか、発令されたら何をするのか、具体的な対策などを紹介させていただきます。
大雨特別警報とはどんなもの?
まず「特別警報」とは、「警報」の発表基準を”はるかに超える”ものです。
数十年に一度の大災害が起こると予想される場合に発表され、対象地域の住民の方々に確実に伝えられるものとして、最大限の警戒を呼びかけるものです。
運用が開始されたのは2013年8月30日。
東日本大震災で多数の犠牲者を出したことから、住民に対して重大な災害の危険性を正しく・確実に伝達するためにより避難のレベルを上げた「特別警報」を新たに設けられました。
「大雨特別警報」の場合は、
- 台風や集中豪雨によって数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合
- 数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると予想される場合
これらの時に発表されます。
大雨特別警報が発令されたら何をする?対策は?
「大雨特別警報」が発令されたら何をすれば良いのでしょうか?
警報が出ても、ついつい家の中にいて安心してしまう人もいるかもしれません。
しかし、特別警報が出たら確実に行動をしてください!
命の危険もある時に発令される警報ですので、まず外の状況を確認して、安全確保が可能だと判断できたら避難所などの安全な場所へ移動してください。
もしすでに周囲で災害などが発生している場合は、少しでも安全な場所へ移動しましょう。
「安全な場所」というのは、具体的に以下の通りです。
- 土砂災害を避ける場合:急傾斜地から離れた場所。より頑丈な建物や部屋
- 浸水や波浪、河川の氾濫を避ける場合:低地などから離れ、標高の高い場所にある建物や部屋
これらを理解した上で、各自治体の情報に従って行動しましょう。
外に出るのが危険な場合は建物の2階以上に移動するなど、できるかぎり安全を確保してください。
また、特別警報が出ていなくても、雨量が多くなっている地域は土砂災害や河川の氾濫、浸水に警戒が必要です!
増水した川や用水路を見に行ったりすることは絶対にやめてください。
大雨特別警報がでたら、出勤や学校はどうする?
「大雨特別警報」が発令されると、ネットでは
といった声も上がります。
実際、多くの職場で「大雨特別警報」についてまでのマニュアルができていないと言われています。
過去に警報が発令されている中でも普通に出勤をした、という方がほとんどでした。
驚くことに学校が休みになっていない地域もありました。
ですが、仕事も学校も休めるのならば、休みましょう!
何か起こってからでは遅いですから、絶対に休むべきだと思います。あとで怒られても何をされても、自分の命は守るべきです。
しかし…それが難しいのが日本の現状ですね。
学校はまだしも、仕事は絶対に休めない!という方はたくさんいます。
どうしても出勤しなければいけない方は、十〜分に気をつけて出勤してください。
出勤中に公共機関が止まってしまった場合は、せめて遅延証明書をもらっておきましょう。