2018年の夏、全国高校野球選手権大会は、記念すべき100回大会を迎えます。

100回大会は史上最多の56代表校が出場し、これまでにないほど熱い闘いが繰り広げられます。

夏のセンバツといえば・・とにかく暑さが話題となります。

なぜわざわざ暑さが厳しい夏に開催されるのでしょうか?

今回は、甲子園が夏に開催される気になる理由などを調べてみました!

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甲子園は暑すぎる?猛暑が危険!

高校野球の夢の舞台、甲子園。

全国高校野球選手権大会には春の大会と夏の大会がありますが、

盛り上がるのはやっぱり夏の甲子園ですね!

ギラギラ光る太陽、選手の汗、熱気あふれる球場、マウンドの陽炎・・

”夏の甲子園”という一つのコンテンツとして長年国民に愛されており、

それはプロ野球をも凌駕する人気とも言えます。

そんな夏の甲子園で近年問題となっているのは・・「異常な暑さ」

1915年にスタートし、2018年で100回を迎える全国高校野球選手権大会ですが、

100年前と比べて大きく変わっているのはやはり「暑さ」ですね。

昔と比べて夏の暑さは厳しさを増し、ここ数年で各地で観測史上最高気温を塗り替えられています。

「猛暑」「酷暑」という言葉もメジャーになり、

毎年熱中症で命を落とす方も出るようになりました。

東京都教育委員会の資料によると、学校管理下の運動部活動で

熱中症患者が最も多いのは野球部とされています。

(次いでサッカー、テニスの順となっています。)

日本体育協会による「熱中症予防の為の運動指針」では、

気温が31〜35度では「厳重警戒・激運動中止」

35度を越えれば「運動は原則中止」という熱中症予防のための運動指針が定められています。

 乾球温度 熱中症予防のための運動指針
35度〜 特別の場合以外は禁止。
特に子供の場合は中止すべき。
31〜35度 激しい運動や持久走などは避ける。
積極的に休憩を取り、水分補給。
体力の無い者、暑さに慣れていない者は運動中止。
28〜31度 積極的に休息をとり、水分補給。
激しい運動では、30分おきぐらいに休息。
24〜28度 死亡事故が発生する可能性がある。
熱中症の兆候に注意。運動の合間に水分と塩分を補給。
〜24度 通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分補給を行う。
市民マラソンなどではこの条件でも要注意。

夏の甲子園球場の温度は、

言うまでもないですが35度を越えることがほとんどです。

かなり危険な環境であることが分かりますね。

また、熱中症に統計的にかかりやすい時間帯は

午前中では10時頃、午後では1時から2時頃です。

これももちろん試合が行われる時間帯。

あまりに危険すぎる環境下での大会開催を指摘する声も年々増え続けています。

7月30日に神宮球場で行われた西東京大会の決勝戦では、

試合終了後に日大鶴ケ丘の勝又投手が体調不良を訴えて救急搬送されています。

勝又投手は先発登板で九回途中まで154球を投げ切っていました。

選手だけでなく応援団の生徒や観客の中からも熱中症で搬送される方が増えている現状に、

「会場を変えるべき」

「時期をずらすべき」

「中止にすればいい」

など様々な意見が寄せられています。

意見が違えど「現状のままでは危険」という思いは同じです。

取り返しのつかないことが起きる前に、環境を変える必要があります。

2018年は通常通り8月の開催となりますのが、

どうか選手の体調を第一に考えた大会となってほしいです。

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なぜ夏に開催?秋開催にならない理由とは

夏の甲子園の環境があまりにも過酷で危険だと指摘されています。

予選の時点で熱中症で倒れる選手も出てきており、8月の本戦が心配ですね。

では、なぜ甲子園は夏に開催されるのでしょうか?

秋などの涼しい季節に開催とならない理由を探ってみたいと思います。

・学校が夏休みだから

これが一番大きい要因だと思います。

予選を含めれば1ヶ月ほどの期間がかかる甲子園は、

他の期間に開催すれば間違いなく普段の学校生活に支障が出ます。

大会開催中は授業を受けられないという、学生から学習の機会を奪うことは許されないでしょう。

また、夏休みだからこそブラバンやチアリーディング部の応援など、

他の部活の学生が応援に来ることもできます。

秋開催となれば、確実に学生の応援の数は減るでしょうね。

また、夏休みだからこそ遠征して来た学生たちの練習場も確保できます。

長期休暇以外の開催で練習場が確保できるのかどうかも課題です。

・大人も夏休みだから

学生の応援団だけでなく、大人の観客たちも

夏休みを利用して観戦に来ている人がほとんどです。

観客が来るということは、経済効果があるということ。

甲子園がある期間は、周辺のホテルや観光施設など地域の経済が潤います。

秋開催となれば夏ほど観客も集まらず、

経済効果がなくなる→大会自体が衰退していくという流れも考えられます。

学生の大会にお金の話を持って来るのはどうなのかという声もありますが、

全てがボランティアではないので、お金が大事になるのは当たり前ですね^^;

夏休みとなればテレビの視聴率も下がることは間違いない。

甲子園球場がある兵庫県西宮市の経済事情にも大きく影響があることですから、

どうしても慎重にならざるを得ない状況ということです。

・センター試験に被らないから

甲子園が終われば、高校生は冬に大学のセンター試験が待っています。

秋開催となれば、大事な時期に半月ほど授業を受けられず、

大会が終わって3ヶ月ほどでセンター試験を受けるという過酷なスケジュールとなってしまいます。

人生に関わる進路のことを考えると、秋や冬に部活を優先させることはできないでしょう。

・冬には向かないスポーツだから

野球以外のスポーツで考えると、

秋や冬に全国大会が開催される競技もあります。

サッカーは冬に全国選手権大会が開催されていますね。

しかし、野球は冬に向かないスポーツです。

屋外競技であるマラソンやサッカーと違い、野球は間が多いスポーツで

ずっと動き続けているわけではないからです。

守備はピッチャー以外は足が止まる時間も長く、攻撃となれば体が動く選手もさらに限られます。

冬の試合は怪我も増えるので、競技の特性を考えると寒い時期の開催は避けたいところ。

選手のパフォーマンスが出せる環境で考えると、やはり暖かい時期の開催がベストです。

・「夏の甲子園」というブランド

甲子園といえば夏、夏といえば甲子園・・

こういったブランドに価値を感じる人も多いのも事実です。

「夏に球児が頑張るからいいんだよ!」という意見が少なからずあります。

個人的には安全面よりもブランドを大事にする人の気持ちが分かりませんが・・

「夏じゃないと魅力が半減する」という意見の年齢層は割と高め。

ということは、甲子園の開催にあたって

権力を持っているおじちゃまたちがこの考えを持っている可能性は大いにあります。

色々事情はありますが、

時期をずらすのは相当難しそうですね〜

そうなると会場を変えることに焦点を当てていくしかなさそうです。

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会場をドームに?

夏の開催が危険だという声が増えている甲子園。

学生の本業である勉学のことを考えると、

大会の開催時期をずらすことはかなり難しいということが分かりました。

となると、暑さを回避するには、会場を変えるしかなさそうです。

同じ関西なら大阪ドームや、京セラドームでの開催、

または北海道など比較的涼しい場所での開催をすれば問題は解決できるよう思えますね。

しかしながら、これも「甲子園ブランド」を求める人は大反対。

「ドーム派or甲子園球場派」というアンケートによると、

選手たちや保護者までも甲子園での開催を求めているという報道がありました。

そうなったら甲子園球場をドームにリニューアルするしかない?

またそうなったら反対意見が出そうです^^;

やはり甲子園には特別な魅力、ブランドを感じている人があまりに多いために

大きな変化を起こすことは難しいようです。

結果、しばらく変わらないでしょうね

暑すぎる夏に開催されている甲子園を、

より安全に行うために時期や会場が変更となる可能性を考えてみました。

結果、しばらく現状から変わらないでしょう。

反対意見も多く、日本高校野球連盟(日本高野連)も特に動きがあるわけではありません。

何か対策が取られたとしたら、

2018年からは開会式やプレー中に水分補給する時間を設定したくらいです。

こうした対策が取られたのはこれが初めて。

裏を返せば「これまで何もしてこなかった」ということです。

この異常気象の中、暑さ対策をほとんどとられていない現状を考えると、

会場や開催時期の変更は期待できそうにありません。

選手たちは大変だと思いますが、しばらくこの環境が変わることはなさそうです。

横浜高校,写真

まとめ

高校野球の夏の甲子園が、

なぜ夏に開催されるのか調べてみました。

猛暑が続く2018年は、例年以上の暑さで選手が熱中症で倒れる事例も出ています。

危険な時期の開催ですが、様々な角度から見ても

秋や冬の開催となる可能性は低そうです。

会場をドームにするという対策も考えられますが、

高野連などの対応の遅さをみると、数十年は先になると思います・・

取り返しのつかない事態が起こる前に、何らかの対応をとってほしいものですね。

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