5月3日(日本時間4日)シアトル・マリナーズのイチロー選手(44歳)が、球団特別アドバイザーに就任したことが分かりました。
今年3月に古巣であるマリナーズへの復帰が決まったイチロー選手はこれから今までとは違った形でチームを支えることとなりました。
今回は、イチロー選手が就任した”球団特別アドバイザー”とは何なのか、役割や契約内容について紹介させていただきます!
イチローがマリナーズの特別アドバイザーに
シアトル・マリナーズのイチロー選手が球団特別アドバイザーに就任しました。
今季の残りの試合は、選手として出場しないことも判明しました。
マリナーズのディポト・ゼネラルマネジャー(GM)は、
イチローの存在によってチームが勝つ可能性は高まる。彼の存在価値を余すところなく確保したかった
と、チームとしてイチロー選手が欠かせない存在であることを語りました。
今季最後のプレーとなった5月2日のアスレチックス戦で、「9番・左翼」で先発出場。
成績は3打数無安打、1四球1得点。
最後の打席は9回1死、1・2るいと逆転サヨナラのチャンスでしたが空振り三振に倒れました。
守備では2回にライナー製の当たりを好捕。
試合後は、節目の試合でしか観戦しない弓子夫人が、クラブハウスの外でイチロー選手を待っていました。
晴れ晴れとした表情で笑顔のイチロー選手とは対照的に、抱擁を交わした弓子夫人は目を赤くしていました。
次の試合からはベンチ入りの25人枠から外れ、練習しながら選手らをサポートします。
なお、来季以降は試合出場も可能ということで完全な”引退”ではないとのことです。
数々の記録を残してきたレジェンドがまた新しい挑戦をします。
常に私たちの期待を超えた活躍をしてきたイチロー選手の今後が楽しみです!
特別アドバイザーの役割って何?
イチロー選手がシアトル・マリナーズの特別アドバイザーに就任したことが分かりましたが、
聞きなれないワードで「球団特別アドバイザーって何?」と思う方も多いでしょう。
別名「会長付特別補佐アドバイザー」とも言われるこのポジションは、
簡単に表現すると”首脳陣や選手のサポートをする役割”です。
名誉顧問のような感じですかね^^
試合ではベンチには入らず、クラブハウスやビデオルームなどで状況を眺めることが多いと予想されています。
普段はチームに同行して練習を続け、外野守備や打撃、走塁などの指導のサポートに当たるということで、
コーチよりも近い存在でチームメイトをサポートしていくようです。
ジェリー・ディポト氏によると、イチロー選手は「みんなが教えを乞いに来る存在」。
若い選手たちからも尊敬され、技術面でも精神面でも頼りにされているイチロー選手にはぴったりのポジションですね^^
頭もいい方ですから、相手チームを分析したり戦術面でもチームの力になることでしょう。
これまでのように表に出てくることは少なくなりますが、
メジャー現役最年長野手の経験を生かして、マリナーズを、選手たちを成長させてくれることでしょう。
松井秀喜も特別アドバイザーだった?
イチロー選手が就任したことで注目が集まっている”球団特別アドバイザー”というポジション。
松井秀喜選手も同じ仕事をしていることはあまり知られていません。
ゴジラの愛称でメジャーリーグで活躍していた松井秀喜選手は、2015年にヤンキースの球団特別アドバイザーに就任しています。
仕事の内容は、マイナーの巡回コーチとマイナーの選手の状況をGMに報告することだそうです。
各チームの打撃コーチと意見交換し、「この選手はどうしたらいいと思う?」と相談することもあるそうです。
基本的には打撃コーチとの連携が大事と語ります。
指導はもちろん英語。
各選手への指導法や伝え方にも気を配っており、タイプを見極めて指導することが難しいようです。
イチロー選手もこのような仕事をされるのでしょう。
各チームのコーチとの意見交換もあるとのことで、イチロー&ゴジラという豪華なツーショットを見られるかもしれませんね^^
年俸や契約内容は
イチロー選手が球団特別アドバイザーに就任されましたが、年俸や契約内容はどんなものなのでしょう?
契約内容は、これまでメジャーでも異例な内容だと言われています。
イチロー選手は「最低でも50歳まで現役」を語っており、選手としてプレーする意欲があります。
これを受けてマリナーズは、来季以降は故障者が出た場合などに選手としての出場も可能という契約を結びました。
マリナーズは来年3月20、21日に東京ドームでアスレチックスと対戦することが正式決定しています。
来季の日本開催の公式戦でイチロー選手が復帰する可能性もあるのです。
この球団特別アドバイザーは球団との”生涯契約”でもあるため、これで日本球界への復帰の可能性は消滅します。
日本の野球ファンとしては少し寂しさもありますが、イチロー選手らしい判断だったと思います^^
年俸については詳しい情報が明かされていないため不明です。
3月の契約では、基本年俸は75万ドル(約8000万円)プラス出来高払いとなっていました。
来季以降はどういった年俸での契約になってくるのでしょうか?
選手として復帰するようなら年俸はいくらになるのかも気になりますね〜
ちなみに、松井秀喜選手の現在の球団特別アドバイザーとしての報酬は、年間4,000万円~5,000万円と噂されています。
イチロー選手もこれと同じくらいの金額になる可能性が高いです。
しかしメジャーリーグには年金制度もあるので、選手を引退してもかなりの収入があることは間違い無いでしょう。

まとめ
マリナーズのイチロー選手が就任した”球団特別アドバイザー”というポジションについて、役割や契約内容などを紹介させていただきました。
選手とは違った存在ですが、これまでの経験を生かして技術面だけでなく、精神面でもチームの支えになることでしょう。
また、来季以降選手として試合に出場する可能性もゼロではありません。
日本人メジャーリーガーのレジェンドが、また新しい姿を見せてくれることに期待しましょう!