最近一気に女性化してきている氷川きよしさん。
男性的な価値観に捉われない「ジェンダーレス」な価値観を公言するなど、ほぼカミングアウトをしたことでも知られています。
そこで今回は、氷川きよしさんがなぜこのタイミングでカミングアウトをしたのか、また性同一性障害などの可能性についての情報をお届けしていきたいと思います!
氷川きよしがついにカミングアウト!?
兼ねてよりオネエ疑惑があった氷川きよしさん。
2019年頃から見た目も大きくイメチェンを図り、女性化が進んでいます。
見た目の変化だけでなく喋り方や仕草も女性的になり、ネットがざわつく事態となりました。
そんな自身の変化に対して、氷川きよしさんは様々な媒体でコメントを出しています。
ここでは、氷川きよしさんのカミングアウトとも取れる発言をいくつか紹介させていただきます。
氷川きよしのカミングアウト①:『本来の自分に戻りました』
2019年11月18日、新曲『大丈夫/最上の船頭』のイベントに出演された氷川きよしさん。
曲を歌い終わった後、こんなコメントで会場を沸かせました。
新生・氷川きよしです!
ありがとうございます。本来の自分に、戻りました!
新生氷川きよしな感じで。
“きー”です!(人差し指を立てて)
その後の囲み会見でも、こんなコメントをされていました。
20年たってようやく歌手になれたかなと思う。
これからアーティストとして目指していくべき自分に、なりたい自分になれると思う。
ありのままの自分で生きるのが楽しい。
自分の個性で生きていい。1人1人違うから個性があって輝ける。
氷川きよしじゃないと伝えられないことがあると思う。自分のありのままを表現したい。
決意表明のようなコメントですね!
「これからはありのままの自分を出していく」という強い意思が感じられます。
氷川きよしのカミングアウト②:『伝えたいものを伝えたい』
2019年11月20日放送の『徹子の部屋』に出演された氷川きよしさん。

黒柳徹子さんにビジュアルやステージパフォーマンスの変化について質問され、自身の想いを明かしました。
黒柳徹子(以下徹子):随分変貌なさってましたね。
氷川きよし(以下氷川):2年前にアニメの主題歌をやらせてもらってから…思い切って自分の好きなことをやってみようと思って。
徹子:やってみたかったの?
氷川:やってみたかった。目の周り真っ黒に塗って。
徹子:どうしてやってみたかったのか?
氷川:もともと演歌でデビューさせていただいて、演歌をずっと続けてきて、20年経って、40歳すぎて、ちょっとずつ自分の好きなこととか、自分のやりたいこともやって表現していきたいなと。
ジャンルにとらわれず、いいものを「伝えたいものを伝えたい」という自分の考えに確信が持てたというか。
「やってみたかった」というのが全てですよね。

また、大きなイメチェンについての家族のサポートについてこう語っていました。
徹子:こういう時、一番応援してくれるのはお母様ですってね?
氷川:父も応援してくれていますけど、母の一言だったり、励ましが自分のエネルギーになりますね。
徹子:ロック調をやるときの母親の反応は?
氷川:母は「思い切りやりなさい。やるんなら楽しんで、徹底的にやったら」と。
カミングアウトに踏み切ったのは、母親の後押しがあったからとも取れますね。
また、今後の歌手活動についてかこんなコメントをされていました。
ジャンルとか形式にとらわれず、おこがましいけれど「ジャンル・氷川きよし」っていうアーティストになれるように命がけで努力していきたいと思います。
音楽のジャンルの話をしているのですが、どこか性に関する話も含まれているような感じがしますね。
氷川きよしのカミングアウト③:『ジェンダーを超えた自分らしさ』
2019年11月25日発売の『GQJAPAN』ではグラビアに挑戦された氷川きよしさん。

インタビューではこんなコメントを残しています。
ジェンダーを超えた(ジェンダーレスな)自分らしさを特集してもらいたい夢があった。
ラグジュアリーな感じがすごく写真に出た。
自らジェンダーレスについて踏み込んだ発言をされています。
氷川きよしのカミングアウト④:『私には私の生き方がある』
2019年12月19日発売の『週刊新潮』でインタビューに答えた氷川きよしさん。

最近のジェンダーレス化について、かなり踏み込んだ話をされました。
小さい頃は、ナヨっとして女の子っぽかったから、よく「オンナ!」とか「オカマ!」ってイジメられて苦労したこともあった。
そういう風に言われてきたから、自分をさらけ出したらダメだと。
お芝居をやっても男の子らしくしようとか、「みんな一緒にさせる」という世間のルールに沿って生きてきた。
どうしても、人と違っていると貶められ、イジメられるのが日本じゃないですか。
だからデビューさせていただいてからも、演歌の世界で、男の世界で生きていこうとやってきたけれど、なにか違うと思っていて……。
私には私の生き方があるし、みんなはみんなの生き方がある、それでいいんじゃないかって。
子供の頃も、デビューしてからも、周囲の「男らしく」という考え方に悩まされていたということですね…
演歌の世界は「男は男らしく」という価値観が当たり前に存在しているので、違和感は凄まじいものだったでしょう。
氷川きよしの発言⑤:『きよしくんとはさよなら』
2019年12月28日、NHKの紅白歌合戦のリハーサルに登場した氷川きよしさん。

囲み取材では、自身のステージについてこんな予告をされました。
紅組のような、白組のような。みなさんが期待しているような…
別撮りのコメントでは「きよしくんとkiiちゃんを楽しんでいただきたいなと思っております」と語っています。
男性的なきよしくん、女性的なkiiちゃん、おそらくkiiちゃんが氷川きよしさんの素の状態に近いのでしょう。
また、自身のイメチェンの転機となった、2017年に発売した『限界突破×サバイバー』という曲についての思いも明かしました。
どうしても人間ってカテゴライズして、当てはめようとして人と比べたりする傾向があるけど、そこの中でやるのはすごく苦しいので、いつか『限界突破』で出られたらいいなという夢があって。
そのために、今年の初めからありのままに行こうと決意していました。
この曲に、自身のこれからの生き方も重ねていた、ということですね。

そして、今後についてはこんな展望を明かしていました。
もっと自分を表現したい。
まだまだもっとこれから。美容にしても、子供の頃から好きだったし、伸ばしてあげたい。
それがダメだという日本の傾向があるけど、自分の個性を大事にして、自分自身の命を大事にして、人に励ましを送り続けられるアーティストでいたいし、演歌歌手も素敵だけど、ワードにあまりはまりたくないタイプなので、楽しんで歌えたらいいな。
“きーちゃん”らしく。きよしくんとはさよなら。
演歌を歌う時のキャラはあるけど、私らしくという感じですね。
最後の「きよしくんとはさよなら」が、カミングアウトのようなものでしょう。
これからは自分らしく、kiiちゃんらしく生きていくようです。
※ここまでの発言集は、全て一部抜粋でお届けしました。
氷川きよしがこのタイミングでカミングアウトしたのはなぜ?
長い間オネエ疑惑のあった氷川きよしさんですが、これまでずっと男性的な姿でステージにたち続けてきました。
2019年のこのタイミングでカミングアウトをしたのはなぜだったのでしょうか?
2019年12月19日発売の『週刊新潮』でインタビューでは、これまで「演歌界の貴公子」と呼ばれてきた歌手像を変貌させた理由についてはこう語っていました。
やっぱりデビューして20年経ったことが大きい。
自分の中で、10年じゃまだ生意気だけど、20年でようやく歌手として成人を迎えたような感じがしてきて。
これまでは、本当の自分を出さないように、出さないように生きてきた。女性っぽさとか透明感とか、美について自分は色々な見せ方を持っていても、出しちゃダメと思いながら、精一杯頑張ってきた。
けれど、素直な気持ちを言わず生きてきたって思いも募って……。
みんなが求める「氷川きよし」に徹してきたけど、40歳を過ぎて、人としてもっと表現の幅を広げたいという気持ち。
そもそも演歌というのは様式美、つまり、こうあるべきという型がある。
日本独特の素晴らしい音楽だけれど、その中に収まらない「自分の性分」というものもあって。
このタイミングを選んだ理由は、デビュー20周年という節目の年だったことが大きいとのことです。
これまでは周りの求める歌手像を演じることに徹底してきたため、これからは本当に自分のなりたい姿を求めていく、という意識をお持ちなんですね。
そう考えると、ご本人にとって20年ってものすごく長い、地獄のような期間だったのではないかと感じ取れますね…
これからは思う存分、好きなことをしてほしいですね!
氷川きよしは性同一性障害で性別に違和感があった?
カミングアウトとも取れる発言をされた氷川きよしさんですが、ネットでは「性同一性障害なの?」という声も上がっています。
氷川きよしさんの性については「性同一性障害」「ジェンダーレス」という言葉が上がっています。
まずはこの2つの違いについてみてきましょう。
性同一性障害とは
自分の産まれ持った身体の性と、心の性(自分自身が自分の性をどう感じているか)が一致しない状態のこと。
女性なのに、自分は「本当は男なんだ、男として生きるのがふさわしい」と考えたり、男性なのに「本当は女として生きるべきだ」と確信する現象。
自身の心と体が一致せず、性別違和とも言われているのが性同一性障害。
多くの芸能人たちも性同一性障害による苦しみや葛藤を公表してきており、性別適合手術(心と体の性を一致させる)を受けた方も多くいらっしゃいます。
芸能人では、カルーセル麻紀さん、KABA.ちゃん、はるな愛さん、GENKINGさん、椿姫彩菜さん、IVANさん、佐藤かよさんなどがいらっしゃいます。
ジェンダーレスとは
「男女の性差をなくしていこう」という考え方のこと。
女性らしい・男性らしいというビジュアルや考え方の垣根を超えていこうという価値観のこと。
男性がスカートをはいたり、メイクをしたっていいじゃない、というのがジェンダーレス的な考え方です。
恋愛対象が同性なのか異性なのかは特に関係なく、性別に関係なく綺麗でいることやオシャレすることを楽しもう、といった感じですね。
氷川きよしは性同一性障害なのか?
性同一性障害、ジェンダーレスがどういうものなのかを知った上で、氷川きよしさんがどこに当てはまるのかを考えていきましょう。
2019年12月22日のインタビューでは、氷川きよしさんはこんな発言をされていました。
年齢や性別なんて関係ない。
常にきれいでいたいし、ミステリアスでもありたい。
でも、話してみると明るく楽しい。そんな氷川きよしになりたいですね。
(引用:産経新聞)
「女性になりたい」というよりかは「どっちでもありたい」または「どっちでもない」というような表現にも聞こえてきます。
上で紹介した発言でも、カテゴリーや型にはめられることへの抵抗を話していましたから、性の部分でも「ジャンル・氷川きよし」としてカテゴライズされない生き方を目指しているのかもしれませんね。
個人的には、ドレスを着たりメイクやネイルをしている氷川きよしさんは、女性になりたいどうこうよりも「オシャレを楽しみたい!」とやりたいことを思いっきり楽しんでいるように見えます。
そうなると、性同一性障害よりはジェンダーレスの感覚に近いのではないかと考えられます。
恋愛対象は男性なのかもしれませんが、ご自身の性についてはボーダーレスな考え方をお持ちなのでしょう。
いずれにしても、これまでの氷川きよしさんとは違った、新しい生き様です。
今後も自分の信念を貫いて、やりたいことをやり続けて欲しいですね!