シャ乱Qのボーカルで、モーニング娘。などのプロデューサーとして活躍していたつんくさん(49歳)。
2014年に喉頭がんを患い、声帯摘出により自身の商売道具である”声”を失いました。
現在は声が出ないものの、積極的にメディアに出て活動を続けています。
声帯摘出後、気になるのがいつも巻いている首のスカーフです。
今回は、つんくさんが首にスカーフを巻く理由や、スカーフの下がどうなっているのかを調べてみました。
喉頭がんを克服したつんくの現在
音楽プロデューサー、歌手として知らない人はいないつんくさん。
シャ乱Qのボーカルとしてデビューし、その後はモーニング娘。をはじめ松浦亜弥さんや藤本美貴さんなど多くのスターをプロデュースしてきました。
メディアにも積極的に出演されて、幅広い活動を見せていたつんくさんですが、2014年に喉頭がんであることを公表されました。
そして2015年4月4日に自身がプロデュースした母校・近畿大学の入学式に出席した際に、2014年10月の手術の際に声帯を摘出し、声を失っていたことを自ら公表したことで大きな話題となりました。

声帯摘出後も気丈に仕事を続けているつんくさん。
ここでは喉頭がんの発覚から声帯全摘出、そして現在の生活について紹介させていただきます。
喉に違和感を感じ始める
1988年からシャ乱Qのボーカルとして活動していたつんくさんは、若い頃より喉を酷使して来ました。
歌の負担に加えて、お酒や煙草で喉に大きな負担をかけてきたことは自覚があるそうです。
そのため、自身の喉や体調不良になりそうな気配があるだけですぐ病院へ行くようにしていたといいます。
昔から喉の調子が悪くなると薬や点滴でどうにかする、ということが続き、喉に炎症が起こるとステロイドの吸入で乗り切ることがいつしかクセのようになってしまっていたそうです。
2013年9月、シャ乱Q結成25周年を記念して13年ぶりにバンド活動を再開させてツアーを行なっていましたが、約1年前に活動再開を発表した頃から喉の不調を告白していました。
ツアーでもキーを下げて曲を演奏し、声がガラガラになりファンからも心配の声が上がっていました。
この頃、つんくさんは自身のブログで喉の調子について触れていました。
2013年12月12日(木)タイトルは「喉の調子。」という記事です。
このところのテレビ出演時の僕の声を聞いた方は
「あれ?つんく♂、声、大丈夫かいなぁ~」って思ってらっしゃると思います。そうなんです。
10月の末から声帯が炎症を起こし、
普通なら3週間もすれば正常に戻るんですが、
どうやら声帯の左側の中(たいていは粘膜に異常が起こるものだが)に
脂肪のような何かが出来、それがある事によって声帯が大きく腫れて、
発声しにくくなっているようです。回復には、まだ少々の時間がかかりそうです。
今、いろんな方面から治療の方法を考慮している最中です。お聞き苦しいとは思いますが、何とぞご了承ください。
引用元: つんくオフィシャルブログ
この頃のつんくさんはいつも声がガラガラだったので「大丈夫か?」と思ったのをよく覚えています。
2013年秋頃、違和感を感じ内視鏡で検査すると、目で見てわかるほど腫れ物ができていたそうです。
しかしその時は「ステロイドの吸引のしすぎで組織の一部が固まってしまっている」という診察結果でした。
腫れ物が悪性の腫瘍、つまりがんの可能性は「99%ない」とお墨付きをもらったといいます。
生体検査もなされなかったので、つんくさんは安心してこれまでと同じように歌手、そしてプロデュース活動を続けていました。

喉頭がん発覚
喉の違和感はステロイド吸引による腫物で、がんではないとの診察を受けたつんくさん。
しかし時間が経ってもよくならなかったため、3か月以上経った2014年2月に病院で生体検査を受けることにしました。
この時、とうとう喉頭がんが見つかったのです。
ただし早期発見だったために、当初は声帯を除去せずに放射線治療で完治を目指すこととされていたそうです。
治療は数ヶ月に渡りました。
しかし、なかなか喉の調子はよくならないことに不信感が募っていたと言います。
2014年8月になり、つんくさんは喉の調子に「どうしてもおかしい」と思い、もう一度生体検査を病院に申請しました。
この時の検査結果は…
「がん細胞はみあたりませんでした。良かったですね」
つんくさんは自身が心配性すぎたとホッと胸をなでおろしました。
その証拠に、2014年9月半ばにつんくさんは、がん細胞の死滅を意味する「完全寛解」を宣言しています。
声帯全摘出へ
「完全寛解」を宣言したつんくさんですが、喉の調子は一向に改善しません。
呼吸がしづらい、仰向けに寝ると声帯が圧迫されて苦しい。
この時「もしがんが消えていなかったら…」という可能性を自ら疑うようになり、再度声帯検査を申請しました。
2014年10月初旬、モーニング娘。のニューヨーク公演に帯同したつんくさんの元に、結果を知らせる電話がかかって来ました。
「すいません。やはり癌でした。この腫れは三月の放射線で叩ききれなかった癌がさらに大きくなったんだと思われます」
この電話を受けたつんくさんはニューヨーク公演を見届けると緊急帰国し、声帯を全摘出する大手術を受けることに。
「僕がもっと自分を信じて他の病院ででも調べてもらうべきだった」
と、自分の感覚をもっと信じるべきだと悔やんだと言います。
また、つんくさんは医者の見逃しを責めることはしませんでした。
「お医者さんも人間。時には見落とすこともある。」
全てを受け入れて、気丈に振る舞っています。
自分だったらと考えると…普通ではいられないと思います。
相手を責めずに真摯な言葉を述べるつんくさんの人間性を感じますね。

現在は家族とハワイへ移住
喉頭がんを患い、声帯を全摘出をしたつんくさんの現在の生活を調べてみました。
つんくさんは現在、妻の加奈子さん、そして3人の子供とともにハワイで生活をしています。
2016年6月にハワイのホノルルにあるダウンタウン地区に家を購入し、移住を決めました。
日本を離れてゆっくりと家族との時間を大切に過ごしているようです。

また、声帯を摘出したため失った”声”を取り戻すため、習得が難しいと言われている食道発声にチャレンジされているそうです。
まだ声は小さいですが、少しずつ発生ができるようになってきたと言います。
もう一度歌を歌うのは難しいですが、習得できれば簡単な会話程度はできるようになるかもしれません。
関連記事:つんくの子供は何人で名前や学校はどこ?娘(Hotzmic)歌が上手いと話題【動画】
つんくが首にスカーフを巻いている理由は手術跡?
喉頭がんの手術で声帯を全摘出をしてから、つんくさんはいつも首にスカーフ(ストール)を巻いています。
なぜスカーフを巻いているのかと気になった方も多いでしょう。

これは、喉頭がんの手術で出来た手術痕を隠すためです。
声帯を全摘出するほどの大手術をされると、かなり目立つ傷跡がつきます。
つんくさんもメディアに出る仕事ということで、人目を気にしてスカーフを巻いているのでしょう。
よく見るとスカーフの種類も様々なので、ファッションとして楽しんでいる部分もありそうですね^^
スカーフの下はどうなってるの?
つんくさんが首にスカーフを巻いているのは、喉頭がんにより声帯を全摘出をした時に出来た手術痕を隠すためだと分かりました。
また、さらに調べていくと「首に穴を開けている」という事実も明らかになりました。
ここではつんくさんのスカーフの下はどうなっているのか、喉頭がんの手術後の首の状態をお話しさせていただきます。
首には手術の傷がある
まず、つんくさんの首には手術をしたため傷跡がついています。
2014年10月に行った手術は6時間半に及ぶ大きな手術でした。
首の周りを約25センチも切ったため、傷跡もメイクで隠せるレベルのものではありません。
また、手術の後は食事が思うようにのどを通らず、62キロあった体重は10キロ以上も減ったと言います。
確かにその頃からネットでも「つんくがガリガリになった」という書き込みが増えました。
声帯は声を出すだけでなく、空気を気管から肺に送ったり、飲食物を気管に入らないようにするなどの役目があります。
声帯を摘出すると、麺類などを”すする”こと、息を吹いて熱いものを冷ますことなど喉に力を入れることが出来なくなります。
声帯がなくなったことの負担は日常生活を送る上でもかなり大きなものです。
首に穴が空いている
つんくさんのストールの下には、手術の傷跡だけでなく”穴”が開いています。
つんくさんが患った喉頭がん、そして咽頭がん、食道がんなどといった喉の病気で声帯を摘出した方は首の付け根あたりに穴を開けます。
声帯を摘出すると鼻呼吸や口呼吸ができなくなってしまうので、呼吸のために一生塞ぐことのできない永久気管孔という穴を開けるのです。

穴の大きさは1円玉くらい。
この穴の扱いは普段から気を遣わなければなりません。
穴から水などが入ればそのまま肺に流れてしまいますので、入浴は肩まで浸かれませんし、シャワーも気をつけなければいけなくなります。
また、日常生活では穴にほこりなどが入らないように気をつける必要があります。
人目のためにもマスクの役割をする「プロテクター」を首にあてる方が多いそうです。
つんくさんは、人目を考えてプロテクターの上からストールを巻いているようです。
ちなみに毎朝奥様にストールを巻いてもらっているんだとか^^
病気をした後も仲が良さそうで何よりです。

まとめ
つんくさんの喉頭がんの闘病と、いつも首にスカーフを巻いている理由についてまとめてみました。
喉頭がんの手術のために出来た手術痕と、永久気管孔という穴を隠すためにスカーフを巻いているようです。
いわば医療ミスでがんの発見が遅れてしまったたつんくさんですが、医者を責めることなく事実を受け止めて今は家族と穏やかな日々を送っています。
昔の歌声はもう二度と返ってきませんが、第二の人生をどうか前向きに明るく生きてほしいですね!