沖縄県を中心に麻疹(はしか)の感染者が急増しています。

これからゴールデンウィークの旅行シーズンとなり、全国に感染者が広がる恐れがあります。

感染力は最強クラスと言われている麻疹は、予防接種をすることで感染を防ぐことができます。

子供の頃に予防接種を受けている方がほとんどですが、ネットを見てみると「受けたかわからない!」という人もかなり多くいらっしゃいます。

今回は、麻疹の予防接種について抗体ができる期間や免疫検査の受け方など気になるところをまとめてみました!

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麻疹とは

麻疹(はしか・ましん)は麻疹ウイルス(Paramyxovirus科Morbillivirus属)によっておこる感染症です。

ウイルス感染症の一種で、麻疹ウイルスによる急性熱性発疹性疾患です。

日本では「麻しん」として感染症法に基づく五類感染症に指定して届出の対象となっています。

■感染の仕方

人から人へ感染し、感染経路は空気(飛沫核)感染のほか、飛沫や接触感染など様々な経路があります。

空気感染は、患者に触れなくても、飛沫を浴びなくても、ただ患者がいる部屋の空気を吸うだけでも感染します。

感染力はきわめて強く、インフルエンザの何倍も強いものです。

免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

流行には季節性があり、初春から初夏にかけて患者発生が多くみられます。

■患者数

日本での患者数は推計で年間20万人程度とされており、

患者報告数を年齢別に比較すると、2歳以下が約半数を占め1歳代が最も多いです。

次に6〜11か月、2歳の順、20歳以上の成人例の割合も近年増加しています。

過去の推移を見ると、平成19・20年に10~20代を中心に大きな流行がみられましたが、

平成20年より5年間、中学1年相当、高校3年相当の年代に2回目の麻しんワクチン接種を受ける機会を設けたことなどで、

平成21年以降10~20代の患者数は激減しました。

■症状

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。

2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。

肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。

死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人という割合です。

その他の合併症は、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、

麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。

「予防接種受けずに感染すれば抗体ができるから安上がり」と考えるのはとても怖い考えです。

合併症もあり、最悪の場合は死に至るケースもあります。

また感染力が強いのが怖いところで、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。

麻しんの予防接種が最も有効な予防法です。

麻疹が大流行?

日本国内に麻疹が大流行する恐れが出ています。

台湾からの旅行者が感染源となり、沖縄県を中心に流行している麻疹。

現在は沖縄帰りの旅行者から愛知県でも感染が拡大しています。

これからゴールデンウィークで旅行シーズンとなり、さらなる拡大が予想されています。

感染力が最強クラスのため、感染者が感染に気づかずに色々なところに旅行へ行ってしまうと簡単に多くの人へ感染が広がってしまうようです。

国立感染症研究所は、ゴールデンウィークにはしか患者が報告されている国であるインドや東南アジア、ヨーロッパ、

国内では沖縄県や愛知県といった地域に旅行する予定がある人には、ワクチンを打ったかどうかを確認するよう呼びかけています。

 

専門の医師は「旅行をやめるのは過敏になりすぎ」とも語っていますので、予防接種をしてから旅行を楽しみましょう!

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予防接種してもかかるの?

麻疹の感染が全国に広がろうとしており、予防接種に関心が高まっています。

子供の頃に受けている麻疹の予防接種ですが、

「予防接種してもかかるの?」

という疑問を持つ方が多いようです。

インフルエンザなんかは予防接種のワクチンを打っても、感染してしまうことがありますが‥麻疹はどうなのでしょうか?

麻疹の予防接種は2回接種が必要です。

(欧米では3回接種をしている国もあります)

昔の日本はこの2回という概念がなく、1回摂取すれば一生続く免疫が得られるとされていました。

しかし、1回だけの接種では十分な免疫が出来ないことや、年数が経つと免疫が弱まることが分かりました。

つまり、予防接種してもかかるというのは本当です。

近年は2回接種が遂行され、日本でも大流行というものがほとんどなくなりました。

1回接種で感染の恐れがある方も、一度感染すれば免疫ができますが、大流行がないため感染することがなくなりました。

ということは、今回の感染拡大で予防接種1回接種で感染したことのない方は要注意なのです!

予防接種を2回済ませておけば感染することはまずありませんから、確実に済ませておきましょう!

予防接種を受けたかわからない場合は

麻疹の予防接種が2回必要なことが分かりましたが、ネットを見てみると

「そもそも予防接種を受けたかわからない」

という声が多く見られました。

幼少期に予防接種をしていても、様々なワクチン接種があるのでどれを何回受けたかなんて親も忘れてしまいます。

そのため、自分がちゃんと2回予防接種を受けたのか心配になる方も多いでしょう。

まず、先ほど紹介した「予防接種1回世代」というのは1977年から1990年生まれまでの方です。

この世代の方以外は、必要な予防接種を全て受けていれば麻疹も済ませているはずです。

しかし、事情があって予防接種を全て受けていない人もいるでしょう。

では、自分が2度の予防接種を受けたかどうか、確認する方法を紹介します。

まず自分の母子手帳を確認しましょう。

流行期でないときは、各自治体や医療機関にて抗体検査を行って確認ができます。

予防接種をする前に、風疹への免疫(抗体)を持っているかどうかを調べる抗体検査をしてもらえるのです。

内科や小児科で行えて、医療保険はきかず自己負担となります。

これで自分の抗体の状態はすぐわかり、もし予防接種の必要があれば、自治体の助成を活用することもできます。

東京都感染症情報センターが首都圏・近畿圏で助成を実施している自治体をまとめたページがありましたので、

こちらからチェックしてみてください→自治体別予防接種助成実施状況

予防接種を受けたかわからない方、2回受けたか不安だという方はまず抗体検査を行ってみましょう!

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予防接種を受けるのに注意が必要な人は

麻疹の予防接種を受けるのに当たって、注意が必要な人を調べてみました。

接種を避けた方がいい人や十分に効果が得られない人もいるようです。

注意が必要な方は以下のとおりです。

■妊娠の可能性がある

‥一般に生ワクチンは、胎児への影響を考慮して、全妊娠期間で接種を行わないことになっています。

妊婦と同居する家族がワクチンを接種することは問題ありません。

■乳児(1歳未満)

‥1歳未満は任意接種ですが、1歳未満は胎盤を通じて胎児に与えられた抗体(移行抗体)が残存しているため、

ワクチンの効果がする十分に発揮されないおそれがある為、通常の定期接種のスケジュールでも接種を受ける必要があります。

■卵アレルギー患者

‥ワクチンに卵そのものを使っていないため、卵によるアレルギー反応の心配はほとんどないとされていますが、

重度のアレルギー(アナフィラキシー反応既往)のある方はその他の成分によるアレルギー反応が生ずる可能性もあるそうです。

接種時にかかりつけ医に相談した方がいいでしょう。

不安がある人は予防接種を受ける前に、自分の状態をよく話してみてください。

抗体ができるまでの期間はどのくらい?

麻疹の予防接種が2回必要であることが分かりました。

では、抗体ができるまでの期間はどのくらいかかるのでしょうか?

調べてみると、血中抗体はワクチン接種後約2週間から出現するようです

気になる副反応は、

・1回目の接種後2週間以内に発熱を認める人が約13%

・接種後1週間前後に発しんを認める人が数%

・じんましんが約3%

・発熱に伴う痙攣が約0.3%

以上の反応が確認されています。

2回目の摂取では接種局所の反応がみられる場合がありますが、発熱、発しんの頻度は極めて低いのが現状です。

また、麻しんの患者と接触して緊急に発症を予防したい場合は、

接触後72時間以内に予防接種を受けることで発症を防御できる可能性があります。

しかし、これは100%ではないので、事前に予防接種を受けておくことを推奨します。

予防接種,写真

まとめ

国内で大流行が予想されている麻疹の予防接種について紹介させていただきました。

予防接種は2回受ける必要があり、1回しか受けていない人は感染の可能性があります。

予防接種を受けたかわからない方は、抗体検査で確認することができます。

不安な方は早めに医療機関で抗体検査や予防接種を受けておきましょう。

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